やがて死ぬのだろう

ある者が理想*1に燃え、コミュニティに属する。そして見識を養い自らの方向性を強く自覚し、周囲に布教を始めたりする。
理想に燃え、精力的に活動するうちに色々なものを目にするだろう。それが理想とかけ離れた不愉快な真実であるかもしれない。理想と信じたものの矛盾を発見して動揺するかもしれない。
そして、宇宙のあらゆるものがそうであるようにエネルギーが減衰し、魂の熱的な死を迎えることになるのだろう。
そうして人はその活動から手を引き、重ねた年月の内に忘却していく。
それでいい。そうやって世界は周るのだ。貴方が倒れ臥しても、不意に興が醒めても、必ず誰かがそれを継いでくれるだろう。
例え継ぐものが現れないとしても、きっと何らかの形で後世に残るはず。
だから、かつて貴方の歩いた道を若人がおっかなびっくり歩いていてもそっと見守ってあげよう。
何人もやがて死ぬのだから。


……と言う夢を見た。

*1:宗教・思想・GPL他色々