HOTELに感動しましたよ

姉さん、事件です。。。の方ではなく、今週の週刊モーニングに掲載されているBoichi氏作の読みきりのSF漫画のこと。
温暖化が進行し灼熱の星となってしまった地球に孤独に佇む巨大な塔。塔には『人間以外の』全ての動植物のDNAが保管されていた。塔はDNA達が眠るホテルなのである。ホテルを管理する支配人の『ルイ』は人類の滅びた後もDNAを守っていく事をその務めとする人工知能である。
長い年月のうちに様々なトラブルが発生するが『ルイ』はトラブルの度に学習し、思考し、進化し健気に奮闘する。しかし時間の流れは無情にも……

主役はもちろん人工知能の『ルイ』。自己学習能力と思考能力を備えた人工知能である。『ルイ』が宿るハードウェアたる塔もセルフメンテナンスのための設備を備えるハイテク施設であり、SFの設定として非常に燃えるものだった。
与えられた使命のために奮闘するというストーリーはやっぱり感動するものである。僕如きの貧相な語彙では伝えきれないため是非一読をお勧めする。
ところで、物語ではホテル完成後すぐに人類が滅びたわけではない様子。きっと北斗の拳の如き修羅道の世界が繰り広げられていたに違いない。